■ブースト圧設定 |
STD仕様 |
1.0〜1.2kg/cm²(14.2〜17.1psi)ブーストコントローラー使用 |
STEP UP仕様 |
1.6kg/cm²(22.8psi)ブーストコントローラー使用 |
M8280はブースト1.6kg/cm²(22.8psi)で450psオーバーの出力を出すことが可能なタービンです。
最大出力は車の状態によって変わりますのでご注意ください。ブースト設定する際は、
4・5速のギヤで行ってください。低いギヤで設定すると、高いギヤでは負荷が大きくなるため設定値以上のブーストがかかってしまいます。(設定した際、ピークブーストから回転が上がるにつれてブーストが下がる場合がありますが、異常ではありません。)
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■アクチュエーター設定 |
STD仕様 |
必要なし{出荷時設定圧0.9kg/cm²(12.8psi)} |
STEP UP仕様 |
基本的にアクチュエーターは販売時の状態から変更する必要はありませんが、高負荷時のブーストを
より安定させるためなど、ブーストコントローラーの設定と併用して、アクチュエーターを調整することで
よりブーストを安定させ、フィーリングを変えることができます。アクチュエーターの調整は、
ブーストコントローラーの補助として行うことをお薦めします。
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■想定馬力 |
STD仕様 |
350PS |
STEP UP仕様 |
450PS |
カム含め、サクション、エキマニ、アウトレット、触媒、マフラーの選定は性能に大きく影響します。
カム、エキマニ、アウトレットが純正の場合、ブースト1.2kg/cm²(17.1psi):350ps。すべて高効率な物を採用した場合、ブースト1.6kg/cm²(22.8psi):450psが目安となります。
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■ピストン |
STD仕様 |
ノーマル |
STEP UP仕様 |
1Jの場合、エンジン本来の性能が保たれている場合、ノーマルピストンでも約600psまで
十分対応可能です。ただし、圧縮圧力が下がったエンジン等、エンジンにヘタリが出始めている場合は、
鍛造ピストンへの変更をお薦めします。
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■コンロッド |
STD仕様 |
ノーマル |
STEP UP仕様 |
H断面コンロッド 推奨:TOMEI H断面コンロッド |
1Jの場合、ノーマルコンロッドでも約500psまで対応可能ですが、エンジンの状態で大きく変わりますので
ご注意ください。
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■カムシャフト |
STD仕様 |
ノーマル |
STEP UP仕様 |
TOMEI PONCAM 相当 |
ノーマルカムでは十分な排気圧力を得られず、大きくなったタービンを活かすことができません。
カムを変更することでより効率良くタービンを活かすことが可能になります。
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■ヘッドガスケット |
STD仕様 |
ノーマル |
STEP UP仕様 |
強化タイプへ変更 推奨:TOMEIメタルヘッドガスケット |
ブーストを上げると燃焼圧力も高くなります。1Jの場合、ノーマルヘッドガスケットで
ブースト1.6kg/cm²(22.8psi)かけることも可能ですが、圧縮比を下げることでよりセッティングを詰めることが可能になります。また、確実にシール性能を高めるために、高ブーストをかける際は面圧の高い
強化ヘッドガスケットに交換することをお薦めします。ブースト圧によってガスケット厚を変更し、
圧縮比調整を行ってください。TOMEI製φ87.5-1.8o=圧縮比8.8、φ87.5-2.0o=圧縮比8.6を
目安としてください。ヘッド、ブロックの面研量や燃焼室加工状況によって圧縮比は変化します。 |
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■必要インジェクター容量 |
STD仕様 |
550cc以上 |
STEP UP仕様 |
目標馬力×5.9÷気筒数=1気筒あたりが必要とする毎分吐出量
安定した霧化状態を確保するために、インジェクター容量の80〜90%で使用するのが理想となります。
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■必要燃料ポンプ容量 |
STD仕様 |
240L/h以上(燃圧3kg/cm²時)
推奨:TOMEI 255L/h(燃圧3kg/cm²時) |
STEP UP仕様 |
インジェクター容量×気筒数×0.06=必要とする毎時吐出量(フューエルポンプ容量)です。
ポンプの追従性を考慮し、80〜90%位で使用できるように選択してください。 |
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■燃圧レギュレーター |
STD仕様 |
調整式に変更が必要 推奨:TOMEI type-S |
STEP UP仕様 |
燃料ポンプの変更に伴い、燃圧の調整が必要です。イニシャル燃圧は、大気圧で3kに設定します。 |
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■エアクリーナー |
STD仕様 |
高効率タイプ |
STEP UP仕様 |
目標馬力に見合った容量のクリーナーを選択してください。。
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■エアフロ |
STD仕様 |
ノーマルエアフロもしくはエアフロレス |
STEP UP仕様 |
純正エアフロで約500ps位が上限の目安となります。
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■サクションパイプ
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STD仕様 |
ノーマルもしくは純正交換タイプ |
STEP UP仕様 |
ストレートタイプ |
高ブーストをかけた場合、純正サクションでは変形等が起こる場合があります。これを交換することで
吸入効率を良くすることができます。ただし、エアフロを活かした状態でストレートタイプを採用すると、
アイドリングがラフになったり、エンジンストールしやすくなったりする可能性があります。
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■インタークーラー |
STD仕様 |
ノーマルもしくは純正交換タイプ |
STEP UP仕様 |
大容量高効率タイプ |
タービンで加圧された空気は、圧縮されてエンジンへと送り込まれます。その際、圧縮された空気は
熱を持ち膨張してしまいます。そうすると過給された空気密度も下がり、燃焼効率が悪くなり本来の
性能が出せません。そこで、タービンとエンジンの間にインタークーラーを設けることで圧縮された空気を通し、走行風を当てることで圧縮空気を冷却します。こうすることで、密度の高い圧縮空気を
エンジンへ送り込むことが可能になり、燃焼効率が向上され本来の性能を得ることが可能になります。
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■ブローオフバルブ (リサキュレーションバルブ) |
STD仕様 |
推奨:強化タイプ (大気解放不可) |
STEP UP仕様 |
タービンにより過給された空気がスロットルを閉じることで行き場を失い、パイプ内にとどまることで
タービンの回転を急激に止めようとする力が働き、タービンに大きな負担が掛かってしまいます。
これを防ぐためにタービンとスロットルの間にブローオフバルブ設置し、行き場を失った空気をエアフロと
タービンの間に循環させ、タービンを保護するのがブローオフバルブの役割です。
ノーマルブローオフバルブを高過給圧で使用した場合、ある程度の過給がかかるとわずかにリリーフして
しまうため、タービンの性能をフルに発揮できず、ピックアップが悪くなったり、最高出力が落ちてしまう場合があるので、強化タイプの使用をお薦めします。また、ブローオフバルブのリリーフを大気解放にした場合、タービンに対しては再循環した場合と同様の働きがありますが、エアフロメーターの誤作動の原因になります。必ず再循環させてください。
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■エキゾーストマニホールド |
STD仕様 |
ノーマル |
STEP UP仕様 |
大容量高効率タイプ |
カムシャフトを交換して得た排気圧力を、より効率良くタービンホイールに当てるために、
エキゾーストマニホールドを効率の良い物に交換します。これにより、大きい排気圧力をスムーズに
タービンホイールに当てることができ、さらにブーストの立ち上がりが鋭くなります。
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■タービンアウトレット |
STD仕様 |
ノーマル |
STEP UP仕様 |
大容量高効率タイプ 出口径Φ76.3 |
ノーマルのアウトレットのままでは、効率良く排気ガスを抜ききることができません。特に高回転、
高ブーストでは排気が詰まってしまい、結果的に排気ガスがタービンをうまく流れることができず、
ブーストが安定しなくなります。そこで、アウトレットを大口径の物に交換することで送り込まれた排気ガスをしっかり抜くことが可能になり、ブーストが安定するだけでなく、タービンの効率が上がりブーストの
ピックアップが良くなります。
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■フロントパイプ |
STD仕様 |
推奨:パイプ径φ76.3相当 |
STEP UP仕様 |
アウトレット同様、排気の流れをスムーズにすることで、中間域のピックアップ、高回転の伸び共に良くなります。
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■触媒 |
STD仕様 |
推奨:メタル触媒 |
STEP UP仕様 |
浄化能力を確保した、メタル触媒に交換することで排気抵抗を低減することができます。
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■マフラー |
STD仕様 |
推奨:パイプ径φ80〜90相当 |
STEP UP仕様 |
アウトレット同様、排気の流れをスムーズにすることで、中間域のピックアップ、高回転の伸び共に良くなります。
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■コンピューター |
STD仕様 |
要現車合わせ 推奨:Haltech PLATINUM SPORT 2000 |
STEP UP仕様 |
お車の状況に合わせて、必ずコンピューターリセッティングを行ってください。
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■プラグ |
STD仕様 |
要交換 推奨:8〜9番相当 |
STEP UP仕様 |
出力が上がった場合、それに伴い燃焼温度が高くなります。純正の熱価のままでは、プラグが溶けてしまう
などのトラブルにつながります。プラグの焼け具合によって判断しますが、8番、9番相当のプラグに
交換することをお薦めします。
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